◆地鎮祭
まずは「地鎮祭」です。「地」を「鎮める」と書きますが、通常、神社やお寺にお願いしてお払いに来ていただきます。これは、そこに縁のある霊の皆さんに、「お鎮まり下さい」と言う儀式です。
古くから、その近くに祀られていた霊や、その土地に縁があって、まだ成仏できていない霊を、静かにさせたり追い払ったりするものです。
その地域を守っている霊の場合は「今から始める工事はあなたを粗末に扱うためのものではありません」「あなたが守っておられるこの地域に、これからお世話になります」「地域の皆様と仲良くして参りたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします」といって、ご挨拶をするようなものです。この場合、礼を失することがなければあまり心配しなくても良いかとは思います。
その他にも、その土地に古くから縁のある霊が、供養する人もなく、漂っている場合もありますので、そのような不成仏の霊にとっては、神仏の威光をもって、自らが迷っていることに気づかせ、あの世に導く必要があります。こういった霊を、鎮めるという面も「地鎮祭」にはあります。こちらの奉納は施主が負担します。